GPUとは?CPUやグラフィックボードとの違い、選び方まで解説

更新日 2026/06/05

監修者・著者名 シー・エフ・デー販売


GPUが「描画を担うパーツ」だとわかっていても、具体的にどのような役割を担っているのか把握している方は少ないのではないでしょうか。本記事では、GPUの基礎知識をはじめ、ゲームや動画編集といった用途別の性能目安を解説します。GPUの種類や選び方も紹介するので、これから自作PCに挑戦する方はもちろん、もう一度GPUについて知りたいという方もぜひ参考にしてください。

目次


GPUとは?



GPU(Graphics Processing Unit)は、パソコンで映像を描くための計算を担当するパーツです。とくに、3Dゲームの描画や動画編集のエフェクト処理のように、同じ種類の計算を大量に同時処理するような場面で主に使われます。GPUの性能が不足するとフレームレートが低下して映像がカクついたり、動画のレンダリングに時間がかかったりすることがあります。

また、近年ではAI開発や機械学習の分野でも、大量の数値計算を高速に処理できるGPUが広く活用されています。

映像を出力するパソコンにはGPUが備わっており、CPUに内蔵されたタイプと、グラフィックボードとして搭載される専用タイプがあります。GPUの代表的なブランドは、NVIDIAのGeForceとAMDのRadeonの2つです。


・グラフィックボードとの違い


グラフィックボードはコンピュータの映像処理機能を持つPCパーツで、GPUはその中核となる映像処理チップです。つまり、GPUはグラフィックボードを構成する部品の一つで、グラフィックボードはGPUを核とした製品といえます。

グラフィックボードはGPU・VRAM・電源回路・冷却ファンなどで構成されており、2D/3Dグラフィックスの描画とディスプレイへの映像出力機能を担います。デスクトップPCでは空きスロットがあれば増設や交換が可能で、高性能のグラフィックボードを搭載することで、3Dゲームの高画質・高フレームレート表示や4K動画編集といった高負荷な映像処理が快適に行えるようになります。

また、近年では外付けGPU製品も登場しており、ノートPCにもグラフィックボードを増設できるようになっています。


外付けGPUのイメージ

・CPUとの違い


GPUと似た表記のPCパーツに「CPU」がありますが、CPUはパソコン全体の演算処理を統括するパーツである一方、GPUは映像処理の計算に特化しており、「並列演算」を得意としています。

ゲームを例にすると、CPUの処理性能がゲームロジックや物理演算の実行速度に、GPUの処理性能がカクつきの無い滑らかな映像(フレームレート)に影響します。



GPUの2つの搭載形態


・内蔵GPU
・専用GPU(ディスクリートGPU)

GPUは、主に「内蔵GPU」と「専用GPU(ディスクリートGPU)」の2種類に分類されます。ここでは、両者の違いを解説します。


・内蔵GPU


内蔵GPUは、主にCPUの中に組み込まれているGPUで、グラフィックボードを用意しなくても映像出力が可能です。Webの閲覧や動画視聴、Officeでの作業のような一般的な用途においては内蔵GPUでも性能に不足はありません。

しかし、内蔵GPUは専用GPUに比べてグラフィックスの処理性能に優れていないのが一般的で、映像処理の負荷が高まる3Dゲームや大容量の映像素材を扱う動画編集などでは、処理が追いつかずゲームのフレームレートが低下して映像がカクつくなど快適にゲームが遊べなかったり、動画編集のレンダリング処理に長い時間が発生してしまいます。

3D負荷の低いゲームであれば動作が可能な性能を持つ内蔵GPUもありますが、高い映像品質を楽しむAAAクラスのゲームタイトルなどを楽しむのは難しく、ゲームプレイにおいては専用GPUを増設するのが一般的です。


・専用GPU(ディスクリートGPU)


専用GPU(ディスクリートGPU)は、主にグラフィックボードを指し、デスクトップPCに増設される構成が一般的です。ノートPCでは基板に直付けされていたり、最近ではThunderboltケーブルなどで接続する「外付けGPUボックス」などもあります。

専用GPUを搭載するとPCの映像処理能力が大きく強化されるので、3Dゲームにおいては綺麗な映像で快適なゲームプレイが楽しめるようになります。また、動画編集においても編集ソフトのGPUサポート機能が使えるようになり、動画編集がより快適・高速になります。

GPUのメリットに関しては次のセクションでより詳しく解説します。


専用GPU(グラフィックボード)の例

GPUの強みが発揮される作業



・3Dゲーム
・動画編集
・専門的な3D・計算処理

GPUが性能を発揮するのは、 3Dゲームや動画編集など映像処理が必要となるシーンで、最近ではAIの学習にも活用されるようになりました。代表的な用途を以下に紹介します。


・3Dゲーム


3DゲームはGPUの影響を最も受けやすく、高性能なGPU(グラフィックボード)を搭載することで、「高い解像度」「精細な画質」「高いフレームレート(カクつきの少ない滑らかな映像)」が設定可能になり、美しい映像で気持ちよくゲームプレイが楽しめるようになります。 ゲーム側の要求性能を満たさないGPUの場合、画質設定を下げることで動作するゲームタイトルもありますが、画質とフレームレートを両立する快適なゲームプレイにはゲーム側の要求性能を満たす性能のGPUが必要です。高解像度・高画質設定が可能になれば、没入感が高いゲームプレイが楽しめるでしょう。


・動画編集


画像・動画編集もGPUによる支援を受けられるメジャーな用途の一つです。

動画編集におけるエフェクトや補正を適用したプレビュー再生は処理負荷が高く、GPUの性能不足によってリアルタイム処理が追い付かずに再生が遅くなったりカクつきが発生することがあります。高性能なGPUを搭載することで、プレビュー再生やタイムライン操作がスムーズになり、快適な動画編集が可能になるでしょう。

また、GPUの性能が高いと動画の書き出し(エンコード)の処理時間を短縮することが期待できます。これは、GPUがCPUに比べて膨大な数の演算を並列に処理することを得意としており、H.264やH.265といった動画圧縮処理をCPU単体よりも高速に行えるためです。高解像度素材や処理負荷の高いエフェクト、複数トラックが増えるほど書き出し時間の差が大きくなるので、GPUの性能がより発揮されるでしょう。


・専門的な3D、計算処理


3DCAD・VR/AR・AIも、GPU性能が発揮される分野です。複雑な3Dモデルの描画負荷や大規模な数値計算の負荷が高く、性能不足が映像のカクつきや計算の処理待ちとして現れます。

これらの用途では、使用するアプリケーションの推奨スペックに沿ったGPUを選択するのが大切です。なお、推奨スペックより上位グレードのGPUを選ぶことで、将来のアップデートやより大量・高速なデータ処理も期待できるでしょう。


【用途別】GPUの選び方


・ゲーム
・動画編集
・専門的な3D・計算処理

GPUは、用途と、その用途に求める映像クオリティやデータ規模によって必要な性能が決まります。目的を先に明確にすることで、性能不足や過剰な出費を避けられます。以下に用途ごとの目安を示すので、GPU選びの参考にしてください。


・ゲーム


遊びたいゲームタイトルが決まっていれば、そのゲームの推奨スペックに合ったGPUを搭載したグラフィックボードを選ぶと良いでしょう。推奨スペック以上の解像度や映像品質、フレームレートでプレイしたい場合は、推奨スペックよりもグレードの高いGPUを選択するのも良いでしょう。
遊びたいゲームがまだ決まっていない場合は、ご自身のスタイルや環境に合わせた選び方も可能です。

負荷の少ない2Dや低ポリゴンのゲームであれば、エントリークラス(~3万円前後)で対応できる作品も多数あります。フルHD(1080p)で幅広いタイトルをプレイするにはミドルロークラス(3〜7万円前後)がオススメです。WQHDや高フレームレートを求めるならミドルクラス上位(7〜10万円前後)、4K・最高画質でのプレイにはハイエンドクラス(10万円以上)を選びましょう。

なお、内蔵GPUは2Dゲームや3D負荷の低いタイトルであれば動作できるタイトルもありますが、最新のAAA作品などは専用GPUの搭載が必要になります。ゲームを購入する際は、推奨スペックをチェックして、自分の環境に合った作品であるかを必ず確認しましょう。


【解像度別 必要なGPU性能の目安】

解像度 GPUグレード GeForce Radeon 価格帯目安
負荷の少ない2Dや低ポリゴンゲーム エントリークラス RTX 3050 RX 6400 ~3万円前後
フルHD(1080p) ミドルロークラス RTX 5050 RX 7600、9060 XT 3〜7万円前後
WQHD(1440p)・高fps ミドルハイクラス RTX 5060 、 5060 Ti RX 9070 7〜10万円前後
4K・高fps ハイエンドクラス RTX 5070 Ti、5080、5090 RX 9070 XT 10万円以上


・動画編集


動画編集用途では、編集する動画の解像度と使用するソフトを先に確認する必要があります。

まずは使っている・もしくは使う予定の動画編集ソフトの推奨スペックを確認しましょう。

動画素材で選ぶ場合、フルHD素材での編集はエントリークラス(~3万円前後)で良いでしょう。フルHDで高画質なエフェクトや複数トラックを扱うにはミドルクラス(3〜10万円前後)が基準です。4Kや高解像度素材での編集、書き出し時間の短縮を重視する場合はハイエンドクラス(10万円以上)がオススメになります。


【解像度別 必要なGPU性能の目安】

解像度・用途 GPUグレード GeForce Radeon 価格帯目安
フルHD編集 エントリークラス RTX 3050 RX 6400 ~3万円前後
フルHD・高画質編集 ミドルクラス RTX 5050 RX 7600、9060 XT 3〜10万円前後
4K・高解像度編集 ハイエンドクラス RTX 5080 RX 9070 XT 10万円以上


・専門的な3D・計算処理


3DCAD・VR/AR・AIなどの専門用途では、ゲームや動画編集のような解像度軸での目安が出しにくく、使用するアプリケーションと処理するデータの内容によって必要なGPU性能が大きく異なります。

そのため、使用するアプリケーションの推奨スペックを確認し、それを満たすGPUを選択しましょう。


おすすめのグラフィックボード6選


GeForce製品
Radeon製品

ここからは、用途別の目安を踏まえておすすめのグラフィックボード6製品を紹介します。ここまで解説した性能と価格のバランスを参考に、用途に合ったグラフィックボードを選びましょう。


■GeForce製品


・GV-N5080WF3OC-16GD【ハイエンド 高冷却トリプルファン搭載オーバークロックモデル】

GV-N5080WF3OC-16GD | GIGABYTE(ギガバイト) NVIDIA GeForce RTX 5080 搭載 オーバークロック グラフィックボード
GPUに、GeForce ハイエンドクラス RTX 5080を搭載。AAAクラスの最新ゲームや4Kサイズの動画編集におすすめ。

メーカー GIGABYTE
GPU GeForce RTX 5080
メモリ容量 GDDR7 16GB
おすすめポイント ・コアクロック 2670MHz、トリプルファン搭載、ハイエンドによる圧倒的グラフィック性能
・VRAMを16GB搭載
・レイトレーシング、アップスケーリング機能NVIDIA DLSS 4、低遅延技術 NVIDIA Reflex 2に対応

・GV-N5060WF2MAX OC-8GD【ミドルハイクラス 2年保証 高冷却デュアルファン搭載オーバークロックモデル】

GV-N5060WF2MAX OC-8GD | GIGABYTE(ギガバイト) NVIDIA GeForce RTX 5060 搭載 オーバークロック グラフィックボード
GPUに、GeForce ミドルハイクラス RTX 5060を搭載。1440p解像度でのゲームプレイや、フルHDの動画編集におすすめ。

メーカー GIGABYTE
GPU GeForce RTX 5060
メモリ容量 GDDR7 8GB
おすすめポイント ・コアクロック 2512MHz、デュアルファン搭載、ゲーム・クリエイティブ・ストリーミングに強いミドルレンジ
・ミドルレンジながらVRAMを8GB搭載
・レイトレーシング、アップスケーリング機能NVIDIA DLSS 4に対応

・GV-N3050WF2OCV2-6GD【エントリークラス 2年保証 高冷却デュアルファン搭載】

GV-N3050WF2OCV2-6GD | GIGABYTE(ギガバイト) NVIDIA GeForce RTX 3050 デュアルファン搭載 オーバークロック グラフィックボード
GPUに、GeForce エントリークラス RTX 3050を搭載。VALORANTやApex Legendsのような要求スペックの高くないゲームやフルHDの動画編集におすすめ。

メーカー GIGABYTE
GPU GeForce RTX 3050
メモリ容量 GDDR6 6GB
おすすめポイント ・コアクロック 1477MHzにオーバークロック&高冷却デュアルファン搭載
・VRAMを6GB搭載
・温度状況に併せてファンのON/OFFをコントロールするセミファンレス機能を搭載
・アップスケーリング機能NVIDIA DLSSやレイトレーシングに対応

■Radeon製品


・RD-RX9070XT-E16GB/TP【お手頃ハイエンド 高冷却トリプルファン搭載オーバークロックモデル】

RD-RX9070XT-E16GB/TP | 玄人志向 Radeon RX 9070 XT トリプルファン搭載 グラフィックボード
GPUに、Radeon ハイエンドクラス RX 9070 XTを搭載。AAAクラスの最新ゲームや4Kサイズの動画編集におすすめ。

メーカー 玄人志向
GPU Radeon RX 9070 XT
メモリ容量 GDDR6 16GB
おすすめポイント ・コアクロック 2970MHz、トリプルファン搭載、ハイエンドの優れたグラフィック性能ながらお求めやすい価格帯
・VRAMを16GB搭載しており高品質な映像処理にも対応
・レイトレーシング、アップスケーリング機能AMD FidelityFX、低遅延技術 AMD Radeon Anti-Lagに対応

・RD-RX9070-E16GB/TP【ミドルハイクラス 高冷却トリプルファン搭載モデル】

RD-RX9070-E16GB/TP | 玄人志向 Radeon RX 9070 トリプルファン搭載 グラフィックボード
GPUに、Radeon ミドルハイクラス RX 9070を搭載。1440p解像度でのゲームプレイや、フルHDの動画編集におすすめ。

メーカー 玄人志向
GPU Radeon RX 9070
メモリ容量 GDDR6 16GB
おすすめポイント ・コアクロック 2520MHz、トリプルファン搭載、優れたグラフィック性能ながらお求めやすい価格帯
・VRAMを16GB搭載しており高品質な映像処理にも対応
・レイトレーシング、アップスケーリング機能AMD FidelityFX、低遅延技術 AMD Radeon Anti-Lagに対応

・RD-RX7600-E8GB/V2【ミドルロークラス 入手しやすい価格帯で初めての増設におすすめ】

RD-RX7600-E8GB/V2 | 玄人志向 Radeon RX 7600 デュアルファン搭載 グラフィックボード
GPUに、Radeon ミドルロークラス RX 7600を搭載。フルHDでのゲームプレイや、動画編集におすすめ。

メーカー 玄人志向
GPU Radeon RX 7600
メモリ容量 GDDR6 8GB
おすすめポイント ・入手しやすい価格帯の高コストパフォーマンスモデル
・アップスケーリング機能 AMD FidelityFX Super Resolutionに対応

GPUに関するよくある質問


Q.自分のパソコンのGPUを確認する方法は?
Q.ノートパソコンのGPUは後から交換できる?
Q.ゲームにGPUは必要?内蔵GPUでも遊べる?

GPUは用語や仕様が多く、購入前に疑問が出やすいパーツです。ここではGPUに関してよくある質問をまとめ、判断のポイントを簡潔に解説します。


Q.自分のパソコンのGPUを確認する方法は?


A.Windowsなら、タスクバーを右クリックして[タスク マネージャー]→[パフォーマンス]→[GPU]で名称と使用率を確認できます。[デバイス マネージャー]→[ディスプレイ アダプター]や「dxdiag」でも型番を見られます。


Q.ノートパソコンのGPUは後から交換できる?


A.基本的にノートPCのGPUは基板に直付けされており、後から交換できません。ノートPCとThunderboltケーブルなどで接続する「外付けGPU(eGPU)」もありますが、お使いのノートPCで使用ができるかどうか、ノートPC側の仕様や、使いたい外付けGPUボックスの仕様をよく確認する必要があります。


Q.ゲームにGPUは必要?内蔵GPUでも遊べる?


A.ゲームはタイトルによって推奨スペックが異なります。負荷の軽いゲームなら内蔵GPUでも遊べますが、3Dゲームを快適に遊ぶのであれば専用GPU(グラフィックボード)の増設が必要です。


GPUの基本を押さえて、グラフィックボードを選ぼう


GPUは映像処理を担い、ゲームや動画編集の快適さに直結するパーツです。まずは目的の用途によって、内蔵GPUで性能が足りるか、専用GPU(グラフィックボード)が必要かを判断すると良いでしょう。

豊富なブランドと丁寧なサポートが揃うCFD販売なら、自分に合ったPCパーツを安心して選べます。グラフィックボードをはじめ、パーツ購入を検討している方は一度チェックしてみてください。



グラフィックボード 記事一覧

新着記事

カテゴリから記事を探す

商品を探す【グラフィックボード】