【初心者必見】グラフィックボードの選び方の基本!おすすめ3商品も紹介
公開日 2025/4/25 更新日 2025/4/25
監修者・著者名 シー・エフ・デー販売

グラフィックボードは、高解像度の映像やゲームなどを快適に楽しむためのPCパーツです。本記事では、初心者向けにグラフィックボードの選び方を徹底解説。基本的な選び方から、グラフィックボードの性能をチェックする方法、用途別のおすすめ3選もご紹介します。基礎知識を押さえ、自分に最適なグラフィックボードを選びましょう。
目次
グラフィックボードとは
グラフィックボードとは、コンピュータの映像処理を担当するハードウェアのことです。 |
グラフィックボードには、画像処理に特化した「GPU」と呼ばれるパーツが内蔵されています。また、専用のビデオメモリ(VRAM)を搭載しており、大量のデータを迅速に処理する能力があります。
パソコンにグラフィックボードを搭載することで、高解像度の映像や3Dゲームを快適に楽しめるでしょう。
【基本】グラフィックボードの選び方

・予算に合う価格で選ぶ
・用途に合わせて選ぶ ・メーカー・シリーズにどういったものがあるのか確認する ・パソコンケースに入るサイズを選ぶ ・パソコン・モニターに合う接続端子の数・種類で選ぶ ・冷却性能で選ぶ ・電源ユニット容量(消費電力)で選ぶ |
ゲームやグラフィック作業を快適にしたい場合は、高性能なグラフィックボードが必要です。ここでは、グラフィックボード選びの基本をくわしく解説します。
・予算に合う価格で選ぶ
グラフィックボードの価格は数万円~数十万円と、スペックに応じて大きく異なります。
性能が高くなるほど高価になりやすいため、予算を考慮して選びましょう。
主にエントリー、ミドル、ハイエンドの3つのグレードに分類されます。以下、グレード別の価格帯と特徴をまとめました。
モデル | 価格帯 | 特徴・おすすめの人 |
---|---|---|
エントリーモデル | ~3万円前後 | エントリーモデルは、フルHD解像度でライトなゲームをプレイしたい人におすすめです。製品では、Radeon RX 6400やGeForce RTX 3050を基準に検討するといいでしょう。一般的な用途やカジュアルゲーマーに適しています。 |
ミドルモデル | 3~10万円前後 | ミドルモデルは、フルHD・高画質で幅広いゲームをプレイしたい人におすすめです。製品では、Radeon RX 7600やGeForce RTX 4060が該当します。さまざまなゲームを高画質・高フレームレートで楽しめるのが特徴です。 |
ハイエンドモデル | 10万円以上 | ハイエンドモデルは、4K解像度や最新のAAA級ゲームを最高設定でプレイしたい人におすすめです。製品では、Radeon RX 7900 XTXやGeForce RTX 5090が該当します。プロゲーマーや高度なグラフィック作業に対応できるのが特徴です。 |
・用途に合わせて選ぶ
グラフィックボードは、ゲーム、動画編集、3DCADなど、用途によって求められるスペックが異なります。用途に適した製品を選べば、作業効率の向上や快適な環境を実現できます。
ゲームを目的とする場合は、ゲームの種類によって「必要・推奨スペック」が公開されているものもあります。最適な製品を選ぶためには、まずはやりたいゲームに必要なスペックを確認しましょう。
グラフィックボードの主な用途は以下の3つです。
主な用途 | おすすめのグラフィックボードの特徴 |
---|---|
ゲーム | ・高フレームレート(60fps以上)対応で滑らかな描画が可能なもの ・レイトレーシング技術に対応し、リアルな光の表現ができるもの ・アップスケーリング機能に対応し、GPU負荷を軽減・画質を向上できるもの |
動画編集 | ・高速なエンコード性能を持ち、レンダリング時間を短縮できるもの ・4K解像度などの高解像度映像の編集に対応しているもの |
3DCAD | ・複雑な3Dモデルやシミュレーションをスムーズに表示・操作できるもの ・VRやARとの連携機能を持ち、設計モデルの確認が可能なもの |
・メーカー・シリーズにどういったものがあるのか確認する
グラフィックボードを選ぶ際、まずは一般的にどのようなメーカーやシリーズがあるのか把握しましょう。グラフィックボードにはメーカー・シリーズともにさまざまなものがあります。
主に、グラフィックボードの中心的パーツである「GPU」のメーカー、そのGPUの供給を受けて実際に「グラフィックボード」を作っているメーカーがあることを押さえておきましょう。
GPU・グラフィックボードの主要メーカーは、以下のとおりです。それぞれ独自のテクノロジーを採用したシリーズを展開しています。
主なGPUメーカー | 主なグラフィックボードメーカー |
---|---|
NVIDIA AMD Intel |
ASUS ASRock GIGABYTE MSI SPARKLE 玄人志向 他 |
また、各GPUのメーカーでは、独自の冷却システムや設計を施したオリジナルモデルも提供しています。以下は、それぞれの有名シリーズです。
一般~ビジネス向けのグラフィックボード | |
---|---|
NVIDIA | NVIDIAのGeForceシリーズは、ゲーミング向けの高性能なグラフィックボードです。幅広いラインナップのほか、レイトレーシング技術に対応したモデルが注目を集めています。AIを活用したアップスケーリング技術では、高画質を維持しながら、パフォーマンスを向上させます。 |
「GeForce RTXシリーズ」の製品はこちら | |
AMD | AMDのRadeonシリーズは、ゲーミング向けのグラフィックボードです。ハイエンドモデルの製品も比較的お手ごろな価格で購入でき、電力効率に優れているという特長があります。レイトレーシング技術に対応しているモデルを中心に、美しいグラフィックを体験できます。広範囲な互換性でゲームごとに対応しやすいアップスケーリング技術を採用しているモデルもあります。 |
「Radeon RXシリーズ」の製品はこちら | |
Intel | Intelのグラフィックス製品は、主に統合GPUとして知られ、近年は独立GPUの分野にも参入しています。AIを用いたアップスケーリング技術「XeSS」など、独自の技術でより高いフレームレートを実現します。 |
「Intel Aシリーズ」の製品はこちら |
また、各グラフィックボードメーカーには、それぞれ特徴があります。主なグラフィックボードメーカーの特徴は以下のとおりです。
玄人志向
玄人志向のグラフィックボードは、安定した性能を誇り、豊富なラインアップを取り揃えています。比較的価格を抑えた商品が多く、価格を重視するユーザーにもおすすめです。独自のゲーミングブランドである「GALAKURO GAMING」では、高い品質を元に3年保証を謳っています。
GIGABYTE
GIGABYTEの主力商品はマザーボードだけでなく、グラフィックボードも豊富に取り扱っています。冷却性能や静音性に優れたモデルが多く、ゲーマーからの支持が厚いです。独自の冷却システム「WATERFORCE」や「WINDFORCE」により、安定した動作を実現しています。
ASUS
ASUSのグラフィックボードは、革新的な技術と高い品質で知られ、特にゲーミング市場で高い評価を得ています。冷却性能や耐久性に優れており、ユーザーから選ばれています。独自の冷却技術「MaxContact設計」により、優れた熱効率を実現しています。
ASRock
ASRockは、マザーボード市場での知名度が高く、グラフィックボードにおいても高性能な製品を展開しています。ハイエンドモデルから、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルまで幅広く対応しています。独自の「ストライプリングファン」は、風量を重視した設計となっており、効率的な冷却が可能です。
SPARKLE
SPARKLEは、長い歴史を持つグラフィックボードメーカーです。スタイリッシュなデザインのモデルも多いうえ、価格に対して高いパフォーマンスを発揮し、ゲーマーやクリエイターに支持されています。冷却設計に力を入れており、独自の冷却システム「TORN Cooling」は、低負荷時にファンを停止させ効率的な冷却を実現しています。
そのほかにも、MSI、ZOTAC、ELSA、Palitといったグラフィックボードメーカーがあります。
また『CFD販売』が扱っている代理店商品なら、保証・修理・交換など『CFD販売』のお客様サポートをご利用いただけます。取り扱いのあるメーカーをぜひチェックしてみてください。
・PCケースに入るサイズを選ぶ
グラフィックボードを選ぶときは、PCケースに入るかも考慮する必要があります。グラフィックボードがPCケースの構造やサイズに対応できるかを事前に確認しておきましょう。PCケースは主に、小型のキューブ・スリム・ミニタワー、中型のミドルタワー、大型のフルタワーの5種類に分けられます。
性能の高いグラフィックボードほど大型になる傾向があります。また、高性能なトリプルファンなど、ファンの数だけ全体のサイズも大きくなります。
PCケースに入るサイズ選ぶ際は、以下のポイントに注意してみてください。
・ミドルからハイエンドクラスでよく見られる大型なグラフィックボードには、主にミドルタワー以上のPCケースが必要になる ・大型の冷却ファンを搭載している場合、拡張スロットをふさぐ可能性がある ・サイズだけでなく、PCケースの形状も考慮する ・PCケースのドライブケージの着脱によってグラフィックボードを搭載できる長さが変わる場合もある |
・モニターに合う接続端子の種類・数で選ぶ
グラフィックボードを選ぶときは、必要な接続端子の種類と数を考慮しましょう。たとえばモニターの入力端子がHDMIであれば、グラフィックボードの出力端子もHDMIであることが必要です。また、複数のモニターを使用する際は、その数分の端子が必要です。
まずは現在使用しているモニターの接続端子の種類・必要な端子の数を確認してください。主な接続端子には、以下のHDMI、DisplayPort、DVI、VGAがあります。
HDMI

DisplayPort

DVI

VGA

・冷却性能で選ぶ
グラフィックボードの冷却タイプは、性能と静音性に影響します。主な種類は、ファン冷却(外排気・内排気)、ファンレス、水冷の3つです。
用途や環境に応じて適切な冷却タイプを選べば、グラフィックボードの性能を最大限に引き出せるほか、安定した動作を実現できます。
各冷却タイプのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
冷却タイプ | メリット・デメリット | |
---|---|---|
ファン | 外排気 | 【メリット】 ・エアフロー(空気の流れ)が少ない環境でも冷却可能 【デメリット】 ・内排気に比べ、冷却性能と静音性に劣る |
内排気 | 【メリット】 ・冷却性能と静音性に優れている 【デメリット】 ・エアフローがないとケース内の熱がこもりやすい |
|
ファンレス(ファン無し) | 【メリット】 ・完全無音で作動可能 【デメリット】 ・高負荷な作業では熱を抑えにくい |
|
水冷 | 【メリット】 ・高い冷却性能 ・エアフローに依存しない 【デメリット】 ・導入コストが高い |
・電源ユニット容量(消費電力)で選ぶ
グラフィックボードを選ぶときは、パソコンの電源ユニット容量との適合性を確認しましょう。一般的には、システム全体の消費電力の1.5〜2倍の容量を持つ電源ユニットを選ぶのが望ましいです。
適合性のある組み合わせを実現できれば、安定した動作と将来のアップグレードに備えられます。
高性能なグラフィックボードほど消費電力が大きくなるため、ゲーミングPCでは電源容量に十分な余裕を持たせてください。
購入前にグラフィックボードの性能もチェック!
グラフィックボードを購入する際は、価格だけでなく性能もチェックしましょう。ここでは、型番とスペック別で性能を確認する方法を解説します。
・グラフィックボードの「型番」で性能をチェック

グラフィックボードの型番は、製品の性能を簡潔に表現した指標です。型番には、一般的にブランド名、グレード、世代、性能、メモリ容量、冷却システムなどの情報を含んでいます。
たとえば「GALAKURO GAMING GG-RTX4060-E8GB/SF」の場合、「RTX4060」がGPU名を示し、「GeForce RTX 4000」シリーズのミドルクラスのモデルであることを示します。
以下、「GALAKURO GAMING GG-RTX4060-E8GB/SF」の見方です。
名称 | 意味 | 内容 |
---|---|---|
GG | ブランド名 | GALAKURO GAMING ブランド |
RTX | GeForceのグレード | RTX > GTX > GTの順で高性能 |
40 | 世代 | 数字が大きいものほど世代が新しく高性能 |
60 | 性能 | 同世代の中では数字が大きいほうが高性能 |
E | バス | PCI Express |
8GB | VRAM容量 | 8GBのビデオメモリを搭載 |
SF | 冷却システム | シングルファンを搭載 |
・グラフィックボードの「スペック」で性能をチェック
グラフィックボードのスペックは、性能を示す重要な指標です。スペックには「GPU・クロック周波数・メモリ容量・消費電力・冷却性能」などがあります。
これらを総合的に評価することで、グラフィックボードの性能を把握できます。スペックが高いほど、高度なグラフィック処理や高解像度での表示が可能です。ただし、消費電力も増加するため、パソコン全体のスペックに注意しましょう。
スペックは、以下を参考にしてみてください。
GPU | ・画像処理のための中枢パーツ ・グレードや世代が新しいほど基本的には性能が高い |
---|---|
クロック周波数 | ・GPUの動作速度を示す ・大きいほど処理が速い |
メモリ容量 | ・VRAMの容量のこと ・大きいほど高解像度となる ・複数のアプリケーションに対応可能 |
消費電力 | ・使用する電力量のこと ・高性能モデルは消費電力が大きくなる傾向がある |
冷却性能 | ・冷却による熱管理の性能のこと ・冷却性能が高いほど安定した動作が可能 |
ここまで、グラフィックボードの選び方について解説しました。以下にポイントをまとめたので、改めてチェックしてみましょう。
グラフィックボードを選ぶ際のチェックポイント
・性能が高くなるほど高価になりやすいので、予算を考慮して選びましょう ・用途によって求められるスペックが異なるので、必要なスペックを確認しましょう ・メーカーやシリーズごとにさまざまな特徴があるので、特徴を理解し選びましょう ・PCケースの構造やサイズに対応できるものを選びましょう ・モニターの接続端子の種類や数が異なるので、使用しているモニターの接続端子を確認しましょう ・各冷却タイプにメリット・デメリットがあるので、それぞれ理解し選びましょう ・システム全体の消費電力の1.5~2倍の容量を持つ電源ユニットを選びましょう |
【用途別】おすすめのグラフィックボード3選
グラフィックボード選びに迷っている方のために、ここではおすすめの3つのモデルを紹介します。最新のゲームやクリエイティブな作業を快適に楽しむために、ぜひ参考にしてください。
・GV-N4060GAMING OC-8GD【3連高冷却ファン搭載オーバークロックモデル】

GV-N4060GAMING OC-8GD | GIGABYTE(ギガバイト) NVIDIA GeForce RTX 4060 搭載 ゲーミングPC向け オーバークロック グラフィックボード
メーカー | GIGABYTE |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ容量 | GDDR6 8GB |
おすすめポイント | ・コアクロック 2550MHz、3連ファン搭載、高コストパフォーマンスモデル ・レイトレーシング、アップスケーリング機能NVIDIA DLSS 3に対応 |
・RD-RX7600-E8GB【入手しやすい価格帯で初めての増設におすすめ】

RD-RX7600-E8GB | 玄人志向 Radeon RX 7600 搭載 グラフィックボード
メーカー | 玄人志向 |
---|---|
GPU | Radeon RX 7600 |
メモリ容量 | GDDR6 8GB |
おすすめポイント | ・入手しやすい価格帯の高コストパフォーマンス ・アップスケーリング機能 AMD FidelityFX Super Resolutionに対応 |
・GK-RTX4060-E8GB/WHITE/LP【ロープロファイル対応の省スペースモデル】

GK-RTX4060-E8GB/WHITE/LP | 玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 4060 搭載 ロープロファイル対応 グラフィックボード
メーカー | 玄人志向 |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4060 |
メモリ容量 | GDDR6 8GB |
おすすめポイント | ・本体寸法182 x 69 x 40 mmのコンパクトサイズながら高パフォーマンス ・アップスケーリング機能NVIDIA DLSS 3やレイトレーシングに対応 |
グラフィックボードの選び方に関するよくある質問
Q.ゲームにおすすめのグラフィックボードは?
A.ゲームにおすすめのグラフィックボードは、高性能で最新のレイトレーシング技術やアップスケーリング機能に対応した製品です。NVIDIAのGeForce RTXシリーズ、とくにRTX 5060 TiやRTX 4060がコストパフォーマンスに優れています。また、AMDのRadeon RX 7600なども魅力的な選択肢の一つです。
これらの製品は高フレームレートと高解像度のゲームプレイを可能にするほか、最新のAAA級ゲームタイトルにも対応しているのが魅力です。
Q.グラフィックボードの価格相場は?
A.グラフィックボードの価格相場は、性能や用途によって大きく異なります。目安は以下を参考にしてください。
グレード | 価格相場 |
---|---|
エントリーモデル | ~3万円前後 |
ミドルモデル | 3~10万円前後 |
ハイエンドモデル | 10万円以上 |
人気のRTX 4060は4〜6万円台、高性能なRTX 5080は20万円前後で推移しています。
Q.グラフィックボードを搭載するメリットは?
A.グラフィックボードを搭載するメリットは、以下のとおりです。
・高品質な映像でゲームが楽しめる ・高画質な画像・動画編集が快適になる ・AI処理の能力がアップする |
とくにゲームや高度なグラフィック作業を快適にしたい方は、高性能なグラフィックボードの導入がおすすめです。グラフィックボード搭載のメリットについては、以下の記事でくわしく解説しています。
用途や価格・性能から、最適なグラフィックボードを選ぼう
グラフィックボードの選び方は、用途や予算、性能によって異なります。まずは一般的なメーカーやシリーズを把握し、予算や用途などを考慮しながら選びましょう。また、型番や性能を理解することもポイントです。快適なPC環境を実現させるためにも、条件を満たす製品を比較してみてください。
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