ゲーミングPCに最適なSSD容量は?選び方やメリットも解説
公開日 2025/7/7 更新日 2025/7/7
監修者・著者名 シー・エフ・デー販売

SSDは、CPUやグラフィックボードと同様にゲーミングPCの性能を左右する重要なパーツです。この記事では、ゲーミングPCにSSDを導入するメリットやSSDの選び方なども解説します。また、ゲーミングPCにおすすめのSSD4選をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもSSDとは?
SSD(Solid State Drive)は、データを保存するストレージデバイスです |
従来のHDDと比べて高速で、パソコンの作業効率を上げられる点が特徴とされています。
SSDは大量のデータを迅速に移動できるため、大容量ファイルの取り扱いにも適しています。また、内部ストレージとしてだけでなく、外付けデバイスとしても使用され、データの持ち運びにも便利です。
HDDより耐久性が高く、静音性にも優れていることから、SSDは現代のパソコンにおける主流のストレージとして広く普及しています。
ゲーミングPCにSSDを導入するメリット
・読み込み速度が速く快適にプレイできる
・静音性が高くゲームに集中できる ・消費電力が低くパソコンへの負担を軽減できる |
ゲーミングPCにSSDを搭載することには大きなメリットがあります。ここでは、SSDを導入するメリットを一つずつ解説します。
・読み込み速度が速く快適にプレイできる
ゲーミングPCにSSDを搭載する最大のメリットは、データの読み書きが格段に高速になる点です。 SSDはHDDよりもデータの読み書きが速く、ゲームの起動やロード時間が大幅に短縮されます。
ソフトの立ち上がりも速く、マップ移動などの場面が切り替わる際もスムーズになります。時間がかかってイライラすることも減り、ストレスフリーなプレイが楽しめるでしょう。
・静音性が高くゲームに集中できる
SSDは、HDDよりも静穏性が高く静かな環境でゲームしたい方におすすめです。
HDDの内部には円盤状の形をしたプラッタがあり、高速で回転して磁気ヘッドが書き込みや読み込みを行います。そのため、動作中に回転音や振動音が発生します。
一方、SSDには駆動部品がないため動作音が気になりにくいです。夜間にゲームをプレイする際にも、周囲の音を気にせず集中できるでしょう。
・消費電力が低くパソコンへの負担を軽減できる
SSDはHDDより消費電力が低いため、パソコンへの負担も軽減できます。
ゲーミングPCには、グラフィックボードやハイパワーなCPUなどが搭載されています。そのため消費電力が大きく、電源部分の劣化が早まりがちです。
しかし、SSDを搭載するゲーミングPCなら、長時間プレイする際もHDDに比べて電源負荷を軽減できます。
ゲーミングPCはSSDとHDDどちらがいい?
ゲーミングPCを構築する際、SSDとHDDどちらを選ぶべきかは、多くのゲーマーにとって重要なポイントです。どちらも長所を持つため悩ましいですが、SSDとHDDを組み合わせて使用することが最適な解決策といえるでしょう。
SSDは高速なデータ読み書きが可能で、ゲームの起動やロード時間を大幅に短縮できます。とくに大規模なデータを扱うゲームやオープンワールドゲームでは、SSDの速度は大きなアドバンテージです。
一方HDDは、容量が大きくコストパフォーマンスに優れています。起動やロード時間はSSDに劣りますが、大量のゲームのデータやメディアファイルを保存するのに向いています。
SSDとHDDは、使用目的や予算に応じて使い分けることがポイントです。日常的にプレイするゲームはSSDへ、あまりプレイしなくなった過去の作品や録画したゲーム のメディアファイルはHDDに保存するなど、上手く組み合わせて使いましょう。
ゲーミングPCのSSDの容量の目安

ゲーミングPCを選ぶ際、SSDの容量は注目すべき要素の一つです。ゲームのインストールやアップデートには、多くの容量が必要になります。 SSDの容量が不足していると、画面がカクつく、クラッシュするなど、パフォーマンスに影響を及ぼしかねません。
そのためゲーミングPCには、最低でも512GB以上の容量を持つSSDの使用が推奨されています。ただしゲーミングPCのSSD容量の目安は、ゲームの種類やプレイスタイルによっても変わります。以下のような場合には、1TB以上のSSDがおすすめです。
・オンラインゲームを中心にプレイする場合
オンライン中心でゲームをプレイする方は1TB以上のSSDを選択するのがよいでしょう。
オンラインゲームでは頻繁にアップデートがありますが、そのたびにSSDのデータ容量を消費します。とくにMMO RPGをプレイする際は、SSDのデータ容量に余裕を持たせるのが推奨されます。
・複数のゲームをインストールする場合
複数のゲームをインストールしたい場合も、1TB以上のSSD容量がおすすめです。1TBなら数本のタイトルをインストールしてもデータ容量に余裕が生まれやすいです。そのほか日常使いのソフトやデータの保存するための領域も確保できます。
また、ゲーム以外に動画編集やデザインなどの用途にも使用する場合も、1TB以上のSSD容量がおすすめです。
なお、予算に余裕がある方は2TBのSSDも検討しましょう。512GB~1TBでは、プレイするゲームが変わるたびに、古いゲームをHDDに移す作業が発生する可能性があります。一方、2TB以上あればデータ移行の手間を減らせるため、快適なゲーム環境を維持しやすくなります。
ゲーミングPCのSSDの速度の目安
ゲーミングPCにおいて、SSDの速度も重要な要素です。ゲームの起動時間やロード時間に影響を与えるため、しっかり確認しましょう。SSDは主に2.5インチ、M.2に分かれます。
2.5インチは従来から広く使われているインターフェースである「SATA」をもとにしたSSDです。一方M.2は、「SATA」で接続するタイプと「PCIe(PCI Express)」で接続するタイプの2種類が存在します。
読み込み速度は、2.5インチSSDとSATA 接続のM.2 SSDは、いずれも最大600MB/s程度です。一方、PCIe接続でNVMe を使用したM.2は、現在主流のPCIe 4.0対応モデルで最大7000MB/s前後と非常に高速にデータを読み書きすることが可能です。
負荷の少ないゲームを中心にプレイする場合は、2.5インチSSDでも十分なパフォーマンスを得られるでしょう。ゲームのロード時間を短縮したい場合や高速なデータ転送が求められるタイトルをプレイする場合は、PCIe接続でNVMe を使用したM.2がおすすめです。
SSD | 接続規格 | 特徴 |
---|---|---|
2.5インチ | SATA | 旧来の主流となっていたSSD |
M.2 | SATA | SATA接続を使用している 速度は2.5インチSSDと同等 |
PCIe | 「PCI Express」をもとにした通信規格「NVMe」を採用 高速なデータ転送が可能 |
ゲーミングPCで使用するSSDの選び方
・互換性を確認する
・価格と容量、転送速度のバランスを考慮し選ぶ ・耐久性と信頼性を確認する |
SSDは快適にゲームをプレイする際に重要なPCパーツです。SSDを選ぶ前に選び方のポイントを押さえておきましょう。
・互換性を確認する
ゲーミングPCにSSDを増設するなら、PCIe接続でNVMe を使用したM.2 SSDでなければ、恩恵を十分に得られないことが多いです。高速さと快適さには、はっきりとした差があります。
そのため、ゲーミングPCに搭載するSSDを選ぶ前に、マザーボードがNVMe SSD規格に対応しているか確認しましょう。
また、同じNVMeでもPCIeのバージョンが異なる場合があります。PCIeにはバージョンが複数存在しており、バージョンが異なることで主にデータ転送速度に差があります。現在は主にPCIe 3.0~PCIe 5.0が市場で流通しています。たとえば、PCIe 3.0のNVMe SSDをPCIe 5.0対応のスロットに挿して使用することは可能ですが、下位互換性によりPCIe 3.0の速度に制限されるため、PCIe 5.0の性能を活かしきれません。
そのため、同じNVMe SSDでも性能を最大限に発揮するには、マザーボードのPCIeバージョンとの互換性を確認することが大切です。
また、M.2コネクタはあるものの、マザーボードによっては最新の規格に対応していない場合もあります。古いマザーボードはNVMeに対応しておらず、NVMe SSDを挿入するM.2コネクタが搭載されていません。 パソコンのマザーボードが古くM.2コネクタが実装されていない場合は、マザーボードの交換も検討しましょう。
・価格と容量、転送速度のバランスを考慮し選ぶ
ゲーミングPCのSSDは、価格と容量、転送速度のバランスを考慮し、予算や使用目的に応じたものを選びましょう。
SSDは、容量が大きくなるにつれて価格も高くなる傾向にあります。前述の通りゲーミングPCのSSDは最低でも512GBは必要で、1TB以上あれば複数のゲームをインストールすることが可能です。
転送速度の面でも価格差が生じます。転送速度が速くなるほど価格が高くなり、SATA SSDとNVMe SSDでは2倍程度差が出るケースもあります。
また、NVMe SSDの中でもPCIeのバージョンが上がるにつれて高速になり、価格も上がる傾向にあります。さらに、同じPCIeバージョンでも、モデルによって転送速度が異なり、価格にも差が生じることがあります。
オープンワールドゲームやAAAタイトルを快適にプレイしたい方はNVMe SSDがおすすめですが、負荷の小さいゲームをする方はSATA SSDでもパフォーマンスを発揮できます。
・耐久性と信頼性を確認する
SSDを選ぶときは、耐久性と信頼性を確認しましょう。耐久性の高い製品であれば、長期間の使用でも安心です。SSDの耐久性は、TBW(Tera Byte Written)やMTTF(Mean Time To Failure)を参考にしましょう。
TBW(Tera Byte Written) | どの程度の容量を書き込めるかの指標 「TBW 500TB」なら500TB程度の書き込みが可能 あくまで目安なので容量を超えると故障するというわけではない |
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MTTF(Mean Time To Failure) | 平均故障時間を指す 製品が故障するまでの平均時間(単位は時間) 時間が長いほど信頼性が高いとされる |
MTTFはメーカーが公表していない場合もあります。信頼性はメーカーの保証期間やユーザーレビューも指標にしましょう。保証期間の長さ、口コミを参考にすることで信頼性の高いメーカーのSSDを選べます。
ゲーミングPCのSSDおすすめ4選
・CT4000T700SSD3JP【高速ハイエンドモデル・ヒートシンク無し】

CT4000T700SSD3JP | Crucial T700シリーズ Read最大12,400MB/s M.2-2280 NVMe接続 SSD 4TB
メーカー: Crucial 容量: 1TB、2TB、4TB PCIe:Gen5 x4 おすすめポイント:最大12,400MB/s(4TB、2TB)の読込速度で圧倒的なパフォーマンスを発揮。 |
・CSSD-M2L2KSFT6KE【消費電力と発熱を削減するecoモード対応】

CSSD-M2L2KSFT6KE | 消費電力と発熱を削減するecoモード対応 M.2 NVMe接続 SSD 2TB
メーカー: シー・エフ・デー販売 容量: 512GB、1TB、2TB、4TB PCIe:Gen4 x4 おすすめポイント:最大読込速度6,000MB/sのミドルレンジモデル。ecoモードに対応しており、設定を有効にすることで消費電力を約10%削減し、発熱も抑えることが可能。 |
・CSSD-S6L1TMGAX【安定したパフォーマンスが魅力】

CSSD-S6L1TMGAX | CFD MGAX シリーズ SATA接続 2.5型 SSD 1TB
メーカー:CFD販売 容量:256GB、512GB、1TB、2TB おすすめポイント:SATA 3.0インターフェイスを採用し、安定した書込性能を発揮。エントリーモデルとしては十分な性能を持ち、コストパフォーマンスに優れる。 |
・CT500BX500SSD1JP【コストパフォーマンスに優れたエントリーモデル】

CT500BX500SSD1JP | Crucial BX500 SATA3 6Gbps(SATA6G) 2.5型SSD 500GB
メーカー: Crucial 容量: 240GB、480GB、500GB、1TB、2TB、4TB おすすめポイント:Crucialによるワンランク上の信頼性。 |
ゲーミングPCはSSDを使用して快適にゲームをしよう
ゲーミングPCでは、ストレージにSSDを使用するとゲームを快適に楽しめます。SSDはHDDよりも読み込みと書き込み速度が早く、HDDに比べてゲームの起動時間やロード時間を大幅に短縮可能です。SDDを選ぶ際は、マザーボードとの互換性を確認した上で、予算や使用用途を考慮し選びましょう。
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