ゲーミングPC用メモリは16GBでは足りない?必要な容量を知り快適にゲームしよう!
公開日 2025/3/25 更新日 2025/3/25
監修者・著者名 シー・エフ・デー販売

「ゲームに必要なメモリ容量はどれくらい?」「16GBでは足りない?」とお悩みの方も多いでしょう。ゲームを快適にプレイするためには、適切なメモリ容量を選ぶことが重要です。この記事では、メモリの基礎知識からおすすめのメモリ容量、選び方など解説。32GB、64GBについても解説するので、自分に合うメモリ容量を見つけましょう。
目次
ゲーミングPCのメモリとは?
ゲーミングPCに搭載されているパーツの1つである「メモリ」とは、データを一時的に保存・処理するためのPCパーツです。ゲームをプレイする際、メモリはゲームのデータを一時的に保存し、素早くアクセスできるようにする役割を果たします。
ゲーム中はさまざまなデータをメモリに記録しておく必要があるため、とくにAAAタイトルのような高画質なゲームをプレイする場合は、より多くのメモリを搭載することが推奨されています。
・メモリとストレージの違い
ゲーミングPCでゲームのデータを保存するパーツには、メモリの他に「ストレージ」もあります。ストレージはデータを長期的に保存するためのパーツで、メモリとは異なり電源を切ってもデータが消えることはありません。ストレージには、HDD(ハードディスク)やSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)などがあります。
特徴 | |
---|---|
メモリ (RAM) | ・短期的(記録・処理) ・揮発性(電源を切るとデータが消失) |
ストレージ | ・長期的(保存) ・不揮発性(電源を切ってもデータは消えない) |
メモリ容量の不足により「処理が遅い」「フリーズする」などの症状が見られる
パソコンのメモリが不足すると、動作や処理速度が落ちるなどの症状が現れる場合があります。以下、主な症状です。
ロード時間の増加 | ゲームの起動やセーブデータの読み込みに時間がかかる |
---|---|
PCの動作・反応速度の低下 | 全体的な処理速度が低下し反応が遅くなる |
フレームレートの低下 | ゲームの映像がカクカクする・スムーズに動かなくなる |
フリーズ・クラッシュ | 画面が固まったりシステムが強制終了したりする |
上記のような症状が発生した場合、ゲームプレイの快適性が低下してしまいます。対人(オンライン)ゲームのプレイには、とくに悪影響を及ぼすケースがあるため注意が必要です。
そのため、パソコンの処理に余裕を持たせるには、メモリ容量を十分に確保しておくことをおすすめします。メモリ容量が十分にあることは、処安定した動作理速度の低下を防ぐことにつながるため、快適にプレイできる可能性が高まります。
ただし、メモリ容量が大きくなるほど、パソコンの操作性がそれに比例して向上するわけではありません。パソコンの性能は、メモリだけでなく、CPUやグラフィックボード、ストレージといったさまざまなパーツによって決まります。そのため、それぞれのパーツの性能を最大限に引き出せるようにバランスよく構成することが大切です。
【用途別】おすすめのゲーミングPC用メモリ容量は?

ゲーミングPCに必要なメモリ容量は、ゲームの種類や同時に起動するブラウザ、アプリケーションの使用状況によって異なります。以下、用途別のおすすめメモリ容量をご紹介します。
なお、ゲームやアプリケーションごとに推奨メモリ容量が公開されていることが多いため、あわせて確認しましょう。
・8GB:古いゲーム、軽いゲームにおすすめ
8GBは、ゲーミングPCとしては最低限の容量です。古いゲームや軽いゲームをプレイする程度であれば、8GBでも対応できます。
ただし、最新のゲームや他のアプリケーションを同時に使用する場合にはメモリが不足する可能性が高いため、ゲーミングPC用のメモリとしては推奨されません。
・16GB:現在の標準的な容量
16GBは現在のゲーミングPCにおいて標準的な容量です。多くのゲームタイトルの推奨スペックを満たし、一般的なゲームプレイには十分な容量といえます。
また、ブラウザやボイスチャットなどを同時に使用しても、比較的スムーズに動き、ゲームのパフォーマンスも安定しています。
・32GB:高度なゲームも快適にプレイできる
32GBは、ほとんどのゲームを快適にプレイすることができる容量です。高度なゲームプレイや動画編集にも適しています。また、ゲーム配信など、より多くのリソースを必要とする作業を同時に行う場合にも最適です。
将来的にゲームの要求スペックが高くなった場合にも対応できるでしょう。
・64GB:専門的な作業をするプロ向け
64GBは、プロフェッショナルな3DCG制作や大規模な動画編集、複数の仮想マシンを同時に稼働させるなど、高負荷な作業を行う場合に利用されます。
そのため、一般的なゲーム用途や通常の使用にはオーバースペックとなるかもしれません。
ゲーミングPC用メモリの現在の主流は「DDR4」と「DDR5」
DDR4 | DDR5 | |
---|---|---|
1枚あたりの最大容量 | 32GB | 64GB |
価格 | 比較的安い | 比較的高い |
転送速度(GB/秒) | 17~25.6 | 38.4~51.2 |
「DDR」とは、メモリの規格です。「DDR4」と「DDR5」は、現在のゲーミングPC用メモリの主流となっています。
DDR4は2014年に登場し、パソコンの標準なメモリとして使われてきました。しかし、2020年に最新の規格DDR5が登場し普及しつつあります。
注意すべき点は、DDR4とDDR5には互換性がないことです。メモリ選びの際は、使用しているパソコンが、どのメモリ規格に対応しているか確認しましょう。
取り付けられるメモリの規格は、使用中のパソコンの取扱説明書やマニュアル、タスクマネージャーなどで調べられます。
ゲーミングPC用メモリ選びの5つのポイント

ゲーミングPC用のメモリを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。自分に最適なメモリを選ぶために、以下5つのポイントをくわしく見ていきましょう。
・使用中のゲーミングPCに対応する形状のメモリを選ぶ
間違った形状のメモリを購入してしまうと、ゲーミングPCに取り付けることができません。そのため、必ず自分のゲーミングPCに合った形状のメモリを選びましょう。
メモリには、主に2つの形状があります。
DIMM(Dual In-line Memory Module):デスクトップPC用 SO-DIMM(Small Outline DIMM):ノートPC用 |
ゲーミングPCの多くはデスクトップタイプのため、DIMMを選ぶことが多いでしょう。しかし、ゲーミングノートPCを使用している場合は、SO-DIMMを選ぶ必要があります。
なお、メモリの形状は使用中のパソコンから取り外して直接確認が可能です。(一部のノートPCやデスクトップPCでは基板にメモリが直付けされていて取り外したり増設できない場合があるので注意が必要です)
・用途に合ったメモリ容量を選ぶ
ゲーミングPCに必要なメモリ容量は、用途によって大きく異なります。一般的にゲーミングPCで推奨されている容量は16GBです。しかし、プレイするゲームの種類や他のアプリケーションの使用状況によって、必要な容量は変わってきます。
たとえば、「Fortnite(フォートナイト)」や「APEX LEGENDS(エーペックスレジェンズ)」などの人気のオンラインゲームは16GBのメモリがあればメモリ容量の不足を防げます。「Palworld(パルワールド)」のような最新の負荷の高いゲームでは、32GB以上のメモリを搭載することを推奨されています。ゲームの用途別のおすすめメモリ容量はこちらで確認できます。
なお、メモリの容量以外に、パソコンのさまざまなパーツがゲームプレイの快適性に影響する点は覚ご注意ください。
・メモリのデータ転送速度の速さで選ぶ
メモリによってデータの転送速度が異なるため、転送速度を表す「規格」を確認した上で購入しましょう。メモリの転送速度の速さは、メモリ規格(クロック周波数)によって異なります。クロック周波数が高いほどデータ転送速度が速くなります。
規格は「DDR」で表され、後ろに続く数字が大きいほどクロック周波数が高いことを意味します。たとえば、「DDR5-4800」より「DDR5-5200」のほうが、クロック周波数が高くデータ転送速度が速いということです。
なお、1つのパソコンに規格の異なるメモリを取り付けると、データ転送速度がスペックの低いメモリに統一されてしまいます。複数のメモリを搭載する場合は、動作確認されたセット販売のものを使用するのが良いでしょう。
また、CPUやマザーボード(M/B)、取り付けるPCのモデルによって、搭載できるメモリ枚数や容量、クロック数などに制限があるため注意しましょう。
・信頼できるブランドのメモリを選ぶ
メモリは重要なパーツのため、信頼できるブランド・メーカーを選ぶことも大切です。現在は、メーカー保証のあるメーカー製メモリが主流となりつつあります。
主にCrucial、Corsair、Kingston、ADATAなどは実績・コスパともに優れたメーカーです。
品質管理が厳しく、安定性の高い製品を提供しています。また、保証期間が長いことも多いため、安心して使用できるでしょう。
『CFD販売』でも安定して堅実なメモリを販売しております。オリジナルブランドのほか、CrucialやGIGABYTEなどの人気ブランドも多数取り扱っております。サポート体制も充実しているため、PCパーツに詳しくない方も安心です。メモリの購入を検討している方は、ぜひCFD販売をチェックしてみてください。
ゲーミングPCにメモリを増設する際の注意点
・増設が可能なゲーミングPCか確認する
・メモリ同士の相性に注意する ・パフォーマンス低下の原因が本当にメモリ不足か確認する |
ゲーミングPCのメモリを増設する際には、いくつかの重要な注意点があります。スムーズな増設作業を進めるために、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
・メモリが増設可能なゲーミングPCか確認する
まずは使用中のゲーミングPCが、増設可能な機種であるかを確認が必要です。パソコンによっては、増設用のスロットがないものもあります。
スロットに空きがあるかは、PCケースを開ければ目視で確認できます(デスクトップPCの場合)。また、マザーボード(M/B)によって、搭載できるメモリ枚数や容量、クロック数などに制限があるため注意しましょう。
ノートPCの場合は、商品の説明書やメーカーのWebサイトで確認をしましょう。

・メモリ同士の相性に注意する
メモリを増設する際は、メモリ同士の相性問題に注意する必要があります。メモリ同士の相性が悪い場合は、パソコンの動作が不安定になりやすいためです。
メモリの相性によりパソコンのパフォーマンスが低下しないよう、動作検証済みで2枚1組などセット売りになっているメモリを購入することをおすすめします。
また、メモリを2枚1組で活用すれば「デュアルチャネル」という動作を活かすことができます。デュアルチャネルとは、同一仕様のメモリを使用することで、データ転送速度を向上させる技術です。1枚で使用するよりも帯域幅が広くなるため、一度により多くのデータを転送できます。
・パフォーマンス低下の原因が本当にメモリ不足か確認する
ゲームのパフォーマンスが低下していると感じた場合、すぐにメモリ不足だと判断せず、まずは原因を特定することが重要です。パフォーマンス低下の原因は、メモリ以外の部分にあるケースも多くあります。
まずは、ゲーミングPCのタスクマネージャーを開き、「プロセス」からメモリの使用率を確認しましょう。ゲームのプレイ中、常にメモリの稼働率が100%に近い場合は、メモリ不足が原因の可能性が高いです。この場合は増設が有効といえます。
ゲーミングPC用メモリおすすめ3選
・W5U5200CS-16G(32G)/デスクトップ【迷ったらこれ!お困りの際のサポートも】

CFD Standard DDR5-5200 デスクトップ用メモリ 2枚組 16GB / 32GB
メーカー:CFD販売 容量: 32GB x2、16GB x2 おすすめポイント:協力工場による数百に渡るチェック・テスト工程をパスした高品質メモリ。購入後30日までは相性保証サービス対応。 |
・W4U3200CS-16G(8G)/デスクトップ【高コスパ&高パフォーマンスDDR4メモリ】

CFD Standard DDR4-3200 デスクトップ用メモリ 2枚組 16GB / 8GB
メーカー: CFD販売 容量: 16GB x2、8GB x2 おすすめポイント:低コストでメモリのアップグレードに挑戦!増設するメモリを相談できる「メモリコンシェルジュ」対応。安心の永久保証。 |
・D4N2133CS-8G(4G)/ノートパソコン【ノートパソコンのDDR4メモリ増設におすすめ】

CFD Standard DDR4-2133 ノート用メモリ 1枚組 8GB / 4GB
メーカー:CFD販売 容量:8GB x1、4GB x1 おすすめポイント:ノートパソコンへのDDR4メモリ増設におすすめ。購入後30日までは相性保証サービス対応。 |
ゲーミングPCのメモリに関するよくある質問
Q.ゲーミングPC用メモリが8GBでもゲームできる?
A. 8GBのメモリでもゲームをプレイすることは可能です。しかし、最新のゲームや高度なグラフィックを使用するゲームでは、プレイが安定しない場合があると考えられます。ゲームの推奨環境も確認してみてください。
また、動作したとしても別のタスク(ブラウザ閲覧など)を行うことで動作が不安定になる可能性があります。
Q.メモリ容量が32GB必要になるのはどんなゲーム?
A. 32GBのメモリ容量が必要になるのは、主に以下のようなケースです。
・高度なグラフィックや大規模なオープンワールドを持つゲームをプレイする場合 (例:ICARUS (サバイブイカルス)、 パルワールド) ・複数のゲームを同時に起動する場合 ・ゲームをプレイしながら配信や動画編集を行う場合 ・モッドを多数導入している場合 (例:Skyrimやマインクラフトで大規模なモッドパックを使用する場合) ・将来的な拡張性を考慮する場合 |
以上のようなケースでは、32GB以上のメモリを搭載することでより安定した動作が期待できます。また、ゲーム以外の作業も同時に行える余裕が生まれるでしょう。
Q.ゲームでメモリ容量が64GB以上必要になることある?
A. ゲームプレイがメインでゲーミングPCを使用する場合、64GB以上のメモリ容量が必要になるケースは現時点ではほとんどありません。
ただし、ゲームをプレイしながら高度な配信設定や複数の重いアプリケーションを同時に使用する場合には、64GBのメモリが役立つ可能性もあります。
Q.ゲーミングPCのおすすめストレージ容量は?
A.ゲーミングPCのおすすめストレージ容量は、ダウンロードするゲームやアプリケーションの数・サイズなどによっても異なります。ただし、最低500GBは必要でしょう。
複数のゲームをインストールしたい場合は1TB以上のストレージを、動画編集なども楽しみたい方は2TB以上のストレージ容量を使用するのがおすすめです。
用途に合ったメモリを選んで、快適なゲームプレイを楽しもう
ゲーミングPCのメモリ選びは、プレイするゲームの種類や他の用途によって大きく変わります。標準的なゲームを楽しみたい場合は、16GBが一般的です。
自分の用途に合ったメモリ容量を検討し、メモリの規格や形状など、お使いのゲーミングPCに対応したものを選びましょう。また、メモリ選びに迷った場合は、将来の拡張性も考慮し、余裕のある容量を選ぶのがおすすめです。
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