【わかりやすく】パソコンのメモリとは?ストレージとの違いや選び方も解説

公開日 2025/2/17 更新日 2025/2/17

監修者・著者名 シー・エフ・デー販売


パソコンのメモリ(メモリー、RAM)とは?よく耳にするけれど詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事ではパソコンのメモリ(メモリー、RAM)について種類と規格、ストレージとの違い、メモリ増設の方法まで詳細に解説します。おすすめの製品も規格ごとに紹介しますのでぜひ購入の参考にしてください。

目次


パソコンのメモリとは?

パソコンのメモリとは、パソコンがデータを一時的に保存・処理するためのパーツのことです。

メモリには「RAM」「ROM」の種類があり、パソコンにとって非常に重要なパーツとされています。メモリ容量が不足すると、パソコンの動作が遅くなったり、フリーズしたりする原因になるため、常に空き容量を確保しておくことが大切です。

メモリは、種類や規格ごとに使い心地が変わってくるため、選ぶ時は自分に合った製品を選びましょう。




パソコンのメモリとストレージの違い


メモリとストレージは、データを保管する点は同じですが、役割に違いがあります。

前述の通り、メモリはデータを一時的に記録・処理するためのパーツです。一方、ストレージはデータを長期保存するためのパーツで、OS(Windows、macOS Xなど)本体データやアプリケーション、ファイルを保存する役割を果たします。

一般的には、上記の図のように、メモリは「デスク」、ストレージは「引き出し」、CPU(パソコンの頭脳)は「作業する人」に例えられます。

ストレージに保存されたデータはパソコンの電源を切っても保存されたままですが、メモリに保存されているデータは電源を切ると消えてしまいます。ストレージは「長期保存」、メモリは「短期保存」と覚えると理解しやすいでしょう。

デスクが広いほど作業の処理速度は上がり、引き出しが広いほどたくさんのデータを保存できます。デスクや引き出しが充実していれば、作業する人の処理能力も上がります。


特徴
メモリ ・短期的(記録・処理)
・揮発性(電源を切るとデータが消失)
ストレージ ・長期的(保存)
・不揮発性(電源を切ってもデータは消えない)


パソコンのメモリが不足すると動作が遅くなる?

パソコンのメモリが不足してしまうと、パソコンの動作が遅くなるケースがあります。アプリケーションの起動やファイルの読み込みが遅くなるため、作業効率の低下につながります。

とくに、複数のアプリや大容量のファイルを扱う際は、動作の遅れが顕著になります。最悪の場合、フリーズやクラッシュにより、作業中のデータが失われてしまうこともあるため注意が必要です。

このような事態を防ぐために、常に適切なメモリ容量を確保しておきましょう。以下で、メモリの空き容量が少なくなってきた場合に、容量を増やす方法を紹介します。


パソコンのメモリを増やす方法

パソコンのメモリが不足している場合は、メモリの増設を行いましょう。最適なメモリ容量を確保することで、動作速度の低下を防げるほか、データが紛失してしまうリスクも軽減できます。
以下で、メモリを増やす2つの方法をご紹介します。

なお、メモリを増設できない機種の場合は、容量を圧迫しているデータを削除したり、パソコンを買い替えたりなどの対応が必要です。


メモリを自分で増設する
メモリの増設を専門業者に依頼する

・メモリを自分で増設する

メモリは自分で増設することも可能です。デスクトップ型・ノートパソコン型によって方法が異なるため、お使いのパソコンに合った方法で行いましょう。

自分で増設する場合、安価にできる点が魅力です。一方、お使いのパソコンに対応した規格・速度・容量の製品を自分で選定する必要があるため、ある程度PCパーツに関する知識が求められます。また、パソコンのメーカー保証対象外になる場合もあるため注意が必要です。


・メモリの増設を専門業者に依頼する

自分で増設することが不安な場合は、専門業者に依頼するのも良いでしょう。パソコンを購入したメーカーや、PCショップなどが提供するサービスを利用することで、メモリを増設してもらうことができます。

専門業者に依頼する場合、プロの技術を使って増設してもらえるため、安心してお任せできます。しかし、自分で増設する場合と比較して、費用が高くなる場合もあると覚えておきましょう。


パソコンのメモリを選ぶ前に「種類と規格」を知っておこう

メモリにはいくつかの種類と規格、開発年代による差があり、特性に合わせて用途が分かれています。メモリには大きく分けてRAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)の2種があり、それぞれ以下のように特性が異なります。


RAM
(Random Access Memory)
データの読み出し・書き込みの両方ができるメモリ
パソコンのメモリは主にRAMを指す
ROM
(Read Only Memory)
読み出し専用のメモリ、BIOSなど

RAMはデータの一時保存場所であり、パソコンの作業によって頻繁にデータの書き換えを行います。RAMの容量が大きいとパソコンを立ち上げている間、多くのデータの書き込み・読み出しが行えるため作業効率があります。

ROMはパソコンのメイン基板(マザーボード)に組み込まれている制御ソフトであるBIOSや、ルータやHDDのファームウェアなどに使用されています。これらは基本的に、出荷されたあとは書き込みをしない「一定の条件でのみ書き込みが可能」な箇所であるためです。


〇メモリの規格・種類についてさらに詳しく!
・RAMは「DRAM」(安価で大容量)と「SRAM」(高価だが処理速度が速い)に分けられる。現在はDRAMが主流。
・DRAMは6世代に分けられる。現在は「DDR4、DDR5」が主流。

メモリの規格を知ることは、メモリ選びのための重要なステップです。以下で、より具体的なメモリの選び方を解説していきます。


パソコンのメモリを選ぶ際のポイント


パソコンに対応する規格を選ぶ
使い方に合わせて容量を選ぶ

では実際にメモリを購入し増設するために、どのような製品を選べばいいのでしょうか。メモリを購入する前にチェックするべきポイントを2つご紹介します。

・パソコンに対応する規格を選ぶ

まずは、お使いのパソコンに対応する規格を選びましょう。メモリ(RAM)は世代によって信号ピンの配列やサイズ、切り欠きの位置が異なります。

例えば、DDR4とDDR5はフールプルーフノッチという切り欠きの位置が異なります。そのため、DDR4対応のマザーボードを内蔵するパソコンにDDR5は使用できません。

また、デスクトップパソコンとノートパソコンでは、使われているメモリが異なるため確認が必要です。ノートパソコンでは、デスクトップパソコン用メモリ(DIMM)の半分ほどのサイズのメモリ(SODIMM)が使用されているため、同じものは使用できません。

メモリを選ぶ前には、パソコンの取扱説明書やマニュアルやメーカーのWebサイトなどで、対応しているメモリの規格と速度や容量の上限、基板のサイズを確認するようにしましょう。


・使い方に合わせて容量を選ぶ

パソコンの使用用途に合わせて適切な容量のメモリを選びましょう

Microsoftが定めるWindowsの動作要件では、メモリの最低容量はWindows 10で2GB、11で4GBとなっています。しかし、この容量では「Windowsを動かしているだけでギリギリ」の目安であり、パソコンを快適に使うためには不十分です。

以下の表で、用途ごとのメモリ容量の目安をまとめました。


主な使い方 メモリ容量の目安
ウェブサイトの閲覧 4GB(最低限)~8GB
ExcelやWordの使用 4GB~8GB(マクロなどを多用する場合)
動画や画像の編集 8GB~32GB以上
ゲームやVRの使用 16GB~32GB以上

上記容量はあくまで目安です。大容量であればあるほど快適に使用できますが、メモリの規格とパソコンの機種ごとに搭載可能な最大容量が決まっているため事前に確認しましょう。




【初心者にはこれ!】おすすめのメモリ3選

初心者がメモリ増設をする際におすすめの定番メモリはあるのでしょうか?初めてメモリを増設する人にもおすすめの人気メモリを規格別に3つ紹介します。

・W5U5200CS-16G(32G)/デスクトップ【迷ったらこれ!お困りの際のサポートも】

CFD Standard DDR5-5200 デスクトップ用メモリ 2枚組 16GB / 32GB

メーカー:CFD販売
容量: 32GB x2、16GB x2
おすすめポイント:協力工場による数百に渡るチェック・テスト工程をパスした高品質メモリ。購入後30日までは相性保証サービス対応。

・W4U3200CS-16G(8G)/デスクトップ【高コスパ&高パフォーマンスDDR4メモリ】

CFD Standard DDR4-3200 デスクトップ用メモリ 2枚組 16GB / 8GB

メーカー: CFD販売
容量: 16GB x2、8GB x2
おすすめポイント:低コストでメモリのアップグレードに挑戦!増設するメモリを相談できる「メモリコンシェルジュ」対応。安心の永久保証。

・D4N2133CS-8G(4G)/ノートパソコン【ノートパソコンのDDR4メモリ増設におすすめ】

CFD Standard DDR4-2133 ノート用メモリ 1枚組 8GB / 4GB

メーカー:CFD販売
容量:8GB x1、4GB x1
おすすめポイント:ノートパソコンへのDDR4メモリ増設におすすめ。購入後30日までは相性保証サービス対応。

パソコンのメモリに関してよくある質問

Q.パソコンのメモリ・ROM・RAM・ストレージの違いは?


A. パソコンのメモリとは、CPUが処理するデータを保管する場所として使われるPCパーツです。RAM・ROMとはメモリの種類であり、「パソコンのメモリ」という場合、一般的にRAMを指すケースが多いでしょう。

RAMはデータの一時保管場所として読み込み、書き込みの両方ができるメモリです。ROMは一度のみ書き込みが可能なメモリで、読み取り専用となります。

ストレージは、データの長期保管場所として使用されるSSDやHDDなどのPCパーツで、メモリとは性質や用途に違いがあります。


Q.パソコンのメモリは8GBと16GBどちらがよい?


A. パソコンの使用用途によって8GB、16GBどちらがよいか異なります

インターネット閲覧やWord、Excel作業など負荷が軽めのものであれば8GBでもさほど不便を感じないことが多いでしょう。画像や動画の編集、ゲームの用途であれば16GB以上あったほうが快適でしょう。

ただし、パソコンは使用している間に様々な目的で使いたくなるため、マザーボードの仕様や予算の範囲内でなるべく大容量を搭載するのをおすすめします。


Q.パソコンのメモリに寿命はある?


A. 一般的にメモリは10年以上使えるでしょう。メモリが寿命を迎えるより先に、他の部分が寿命を迎えてしまうことが多いため、メモリの寿命はあまり気にしなくてよいでしょう。

ただし、メモリはデリケートな部品なので、寿命は関係なく取り扱いには注意が必要です。


快適にパソコン作業するためメモリ増設を検討しよう

メモリはパソコンを快適に使用するために非常に重要なパーツです。メモリの容量がパソコンの動作安定性に大きく影響します。

メモリの容量が少なく、もっと快適にパソコンを使用したいという方は、メモリを増設することを検討してみましょう。

メモリにはいくつかの種類、規格が存在するので、増設前はあらかじめ自分のパソコンやマザーボードに対応する規格を調べておくことが重要です。

『CFD販売』では、利用者の用途やニーズに合わせた、さまざまなPCパーツを販売しております。20以上の有名ブランドの製品を取り扱っているため、自分にぴったりな商品が見つかるでしょう。

購入前にお使いのシステムに合ったメモリをご提案する「メモリ コンシェルジュサービス」など、PCパーツに詳しくない方も安心です。メモリや、その他PCパーツの購入を検討している方は、ぜひCFD販売をご覧ください。



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