産業用水中ドローン導入事例「FIFISH E-MASTER NAVI」を使った河川橋梁の洗堀調査と河床マッピング導入事例、従来手法を大きく上回る効率性と安全性を実現

第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO2025) に出展します

2025年6月18日(水)〜21日(土)に幕張メッセで開催される 第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO2025) に出展いたします。
本事例で採用されている、測量機能を標準搭載した産業用水中ドローン『FIFISH E-MASTER NAVI』を実機展示しますので、是非展示会にてご覧ください。
ブース番号:No.17-05

概要


プロジェクト概要

シー・エフ・デー販売が日本正規代理店を務めますQYSEA社の産業用水中ドローン「FIFISH E-MASTER NAVI」を使った、水中における河川橋梁の洗掘調査と上下流各500m の河床マッピングが、岡山県倉敷市において橋梁点検の専門家である日本インフラマネジメント様の導入実演会にて実施されました。

(旭テクノロジー様、セキド様、CFD販売にて立ち合い)

当該プロジェクトは、橋脚周辺の河床侵食状況の定量化、3次元地形モデルの作成、および将来的な氾濫リスク評価を主な目標として実施。

水中ドローンの高解像度計測性能による、日本でもあまり事例の無い水中ドローンによる洗堀調査は、従来の潜水士による調査手法よりも効率よく、また密度のあるデータ収集で、正確な情報収集と工期の短縮を実現。

また、水中ドローンの水深測定機能からマッピングデータ形成するところは『画期的』との評価を受けました。

課題


※イメージ

【従来の課題】:潜水士に依存した調査の限界

河川橋梁の橋脚基礎は、恒常的な流水作用と降雨時の増水による河床の洗掘・侵食リスクに晒されており、基礎地盤の劣化を早期発見するため、河床高さの計測と経年変化の分析が重要です。

従来の河床調査では「レットロープ測定」が主流であり、橋上からロープによる計測が行われていましたが、複数の課題がありました。

①安全性リスク

季節風の急流による潜水士の危険リスク。


②作業効率の低下

複雑な水流環境下での行動制限などから作業日数(3~5日)がかかっていた。


③目視による精度問題

水中での視認性は平均 2~3m に留まるため、5mm 以下の微細な亀裂を見逃すリスクがあった。


④コストによる収益減

長期間に及ぶ調査では潜水保障船や救命チームなどのコストが収益を圧迫。


⑤スケジュール調整に難

天候等による調査延期や再調査による突発的なスケジュールの変更に潜水士が確保できず、調査が先延ばしに。


効果


導入効果

水中ドローン『FIFISH E-MASTER NAVI』の導入により、従来の手法を上回る効率性と安全性が実現。

特に、水中ドローンに搭載されたソナーを用いたマッピングデータの取得によって自動生成される等高線、3Dマップ、断面図は、現場での迅速な分析やレポートの作成を可能にし、調査時間が従来より大幅に短縮されました。

・ソナーによるマッピングデータの作成

水中ドローンにスタンダード搭載されている合計8個のソナーによる深浅測量を実施することで、簡単かつ短時間でマッピングデータを作成し、調査をすることが可能になりました。


マッピングデータ【等高線】

マッピングデータ【3Dモデル】

マッピングデータ【断面図】

・AR測量&AI点検によるリアルタイム検査

FIFISH E-MASTER NAVIは、AR測量機能を標準搭載しており、拡張現実技術(AR)とレーザースケーリング技術を活用して、水中におけるサイズを高精度かつ簡単に測定します。今回の実演ではクラックや洗堀の測定により、問題個所の特定を行いました。


AI計測によるクラックの調査

AR測量による洗堀の調査

・水中ドローンナビゲーション機能による自動航行機能

橋梁の上流や下流の調査に自動航行機能を用いることで、オペレーターによる操縦をすることなく深浅測量が可能に。これにより作業時間を従来の数日から半日未満に短縮することができました。



・お客様からのコメント

FIFISH E-MASTER NAVI による調査は、従来よりも効率的かつ安全に実施することができました。洗堀調査には他の最新機器も導入検討されていますが、非常にコストが高く、FIFISH E-MASTER NAVIの性能とコストパフォーマンスはとても魅力的です。

また、今までは深浅測量時に近接目視点検を兼ねるのは難しく、別日に潜水士による調査を実施していましたが、FIFISH E-MASTER NAVIは深浅測量と同時に近接目視点検+AI点検ができるので、調査日数の短縮とそれに伴う作業コストの削減が期待できそうです。


採用製品紹介

ファイフィッシュ W6 本体

産業用途向け中型水中ドローン QYSEA 「FIFISH E-MASTER NAVI」

FIFISH E-MASTER NAVIは、複雑な水中環境での高精度な測定、検査、調査を可能にする最新型水中ドローンです、特に橋梁点検、下水道管や水路の点検において、その性能を最大限に発揮します。

レーザースケーラーやAR測定ツールを標準搭載。小型でありながらパワフルな運動性能で、迅速に現場対応が可能の最先端ソリューションになります。

【商品情報】

①ナビゲーション機能

水中測位システム標準搭載で、自動航行、POIレコーディング、自動帰航、ルート計画が可能です。

また追加オプションで、高精度RTK測量など、さまざまな水中測位ソリューションを搭載できます。

②マッピング機能

FIFISH E-MASTER NAVIにはQY-BT(水深測定ツール)が標準搭載されています。

FIFISHが開発したインテリジェント水深測定アルゴリズムとQ-DVL、GPSを基に、自動航行が可能となり、高精度の水中測位と3Dマッピングが実現します。

サードパーティー専用マッピングソフトウェア別途購入必要

③測量機能

FIFISH E-MASTER NAVIは、AR測量機能を標準搭載しており、拡張現実技術(AR)とレーザースケーリング技術を活用して、水中の物体のサイズを高精度かつ簡単に測定できます。

④ホバリング機能

FIFISH E-MASTER NAVIは、Q-DVLホバリングシステムを標準搭載しており、水中でドローンの位置をロックし、水中環境からの干渉に対して正確にホバリングが可能です。

今後の展開

2024 年10月 FIFISH E-MASTER NAVI 発売してから橋梁点検、インフラ点検、配管点検以外も、漁業、外洋調査、風力発電、研究開発を含め、たくさんのお客様が導入いただきました。
今後さらに多くの分野での活躍が期待されています。

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