CFD販売株式会社 ダムにおける水中ドローンを使用した点検の実証試験を実施
2019.04.23

CFD販売は、2019年2月中旬に水中ドローン「CCROV」によるダム点検の実証試験を、大分県のKダムとSダムの2箇所にて実施しました。
取水口スクリーンや流木捕捉網場、堆積物の状況などの撮影を行い、水中ドローンを使ったダム点検の実用性について改めて確認しました。
今までのダムにおける水中点検は、潜水士による調査を依頼する必要がありましたが、ダムは水深が深く、調査面積が広いことから、潜水士の潜水深度と潜水時間に制限があり、また、安全性の問題からも調査できない箇所がありました。
このような課題に対して、目視による作業であれば、水中ドローンを使用することでコストを抑えることが可能になり、潜水士が潜水できない危険箇所においても調査が可能です。
今回使用した水中ドローン【CCROV】は小型で一人でも操縦可能であることから、ボート一艘でダム湖内のあらゆる箇所で手軽に点検を行うことができ、問題発生が予測される箇所を早期発見し、予防策を講じることが可能です。
日本のダム長寿命化のための効率的・効果的な維持管理を行うために、水中ドローンは有効な手段として活用が期待されます。
実証試験について
使用水中ドローン
点検内容
Kダム

Sダム

使用水中ドローン
CCROV

「CCROV」は法人専用に特化した水中ドローン(ROV)で、水中ドローンの中でも最小クラスのサイズで非常にコンパクトな機体です。 6つのスラスタを搭載し、水中における自由な移動が可能なため、あらゆる水中点検のニーズに応えます。
CCROVの主な特徴
4Kカメラ搭載
720Pライブビデオ伝送
最大100mの潜水が可能
高品質の素材と統合されたデザイン
6つのスラスタによる自由な移動(前後、左右、浮上/潜行、旋回)
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